借 金 生 活 白 書

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発行周期:週1回(土or日)

 このメルマガは、ある人物の借金に至るまでの行動、そして借金を重ねていく心理状況を物語形式にしたものです。

 この物語の内容は全て実話ですので、実際に起こった出来事をそのまま反映させております。

 「こういう心理の時に人は借金をする」「こういう形で借金をすると泥沼にはまっていく」等、

反面教師として、この物語を捉えて頂ければと思います。

 尚、この物語に登場する人物の名前は全て仮名です。消費者金融等の会社名はイニシャルで表記してあります。

 また、この物語は、モデルとなっている人物から聞き出した生活状況を私なりの文面で構成していますが、

その本人からは当然掲載の許可をとってあります。

 逆に「自分の生活が読者の参考になれば…」と本人の方が乗り気になっていますので(笑)

 物語は連載という形で進めていきたいと思います。

 

メールマガジンサンプル

 

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓借金生活白書〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

Vol.1  2004年8月1日

発行者:アラン

 発行周期:土or日(その他不定期)

 物語の更新は 土or日 その他は再掲載      

HP: http://sohipuara951824028.kt.fc2.com/melma.html

 バックナンバーURL:http://www.melma.com/mag/66/m00119966/

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●はじめに●

 皆さん、こんにちは。アランです。

 本日からこのメルマガを発行する事となりました。

 このメルマガは、ある人物の借金に至るまでの行動、そして借金を重ねていく心理状況を物語形式にしたものです。この物語の内容は全て実話ですので、実際に起こった出来事をそのまま反映させております。「こういう心理の時に人は借金をする」「こういう形で借金をすると泥沼にはまっていく」等、反面教師として、この物語を捉えて頂ければと思います。

 尚、この物語に登場する人物の名前は全て仮名です。消費者金融等の会社名はイニシャルで表記してあります。

 また、この物語は、モデルとなっている人物から聞き出した生活状況を私なりの文面で構成していますが、その本人からは当然掲載の許可をとってあります。逆に「自分の生活が読者の参考になれば…」と本人の方が乗り気になっていますので(笑)

 物語は連載という形で進めていきたいと思いますので、先が気になるという方は是非定期購読をして頂ければと思います。

 どうぞ、これから宜しくお願い致します。

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借金生活白書

第1回「お金という道具」

登場人物:白石健介(主人公:仮名)現在29歳

 「お金の使い方」、これは人それぞれの生活環境、考え方、そして幼少期の育てられ方によって多種多様に分類されるものである。正に「十人十色」、十人いれば十通りの考え方があると思われる。

 では、どのような生活環境、どのような考え方、どのような育てられ方だったらお金をうまく使えるようになるか?これはこれで解答用紙にぴったりはまるような答えはない。同じような生活をしてきた人であっても、お金の使い方は全く違うなんて事も十分に有り得る事である。私なりの分析だが、お金の使い方の違いは「物欲」と「理性」、このバランスによるものではないかと思われる。例えば、家庭環境が一人っ子で、何不自由なく物を与えられてきた人が様々な規制に縛られる社会生活の中に入ると、当然自分の収入の中で生活をしていかなければならない為、何でも与えられてきた今までの環境とのギャップに苦しみ、「あれが欲しい」「これが欲しい」の欲望が余計に高まり、購買能力がないのに欲しいと思ったものは手に入れる為に様々なローンを組む。しかし、その後の返済計画は、当然の如く頭が欲望に支配されていた為、行き当たりばったりのものになる筈である。

 以上はあくまで1つの例だが、本当に様々な例があると思われる。物欲というものは人間であれば誰もが持っているもの。その中でお金の使い方に差が出てしまうのは、それを抑える「理性」の差ではないかと思う。上記の例で言えば、「欲しい」という欲望に満たされる前に理性が働き、返済計画等の先を考える余裕を持つ事ができれば、決して後々返済に苦しむ事はないのである。強い欲望にはそれを抑えられるだけの強い理性が必要で、またそういった理性は、1度痛い目に遭うか、幼少期からのそれ相応の環境の中でしか身につかないものである。

 お金というものは人間が作り出した最高ランクの道具であり、魔性の魅力を持っている。人間はこの道具がないと不安に駆られ、あると安心する。お金が欲しいという理由で人の命を奪ってしまう事など、貨幣経済の社会の中では後を絶たない。お金があったらあったで、傲慢な人間になり兼ねないというケースも考えられる。これほど人間の心を支配し、人間を神にも悪魔にも仕立て上げられる道具が他にあろうか?今日の貨幣経済の中でまっとうに生きていく為には、この「魔性の道具」に対抗し得る強い理性が必要不可欠なのである。

 白石健介は一人っ子という環境にいながらも、親の厳しいしつけの元で育てられてきた。特に勉強面に関しては母親が熱心で、成績の上下に対する喜怒哀楽が激しかった。しかし健介自身、表向きはそれが負担になっているという事はなく、当たり前のように勉学をこなし、高校は県内トップ高、大学も見事国立に現役合格を果たした。

 大学進学の為にF県で一人暮らしする事となった健介は、この時産まれて初めての大きな解放感を感じる事になる。特にゲームが好きだった彼は、

「誰に注意される事なくゲームを思いっ切りできる!」

 ゲーム面に限らず、たしかに「〜しなさい」と命令されることもなく、自分の思い通りに生活できる喜びがそこにはあった。

 この何ともいえない解放感が、実は健介の今後の人生を大きく変える事になる。当然、それは家族でも本人でさえも全く予想だにしていなかったことである。それまでの順風満帆な生活とは打って変わったものになっていこうとは…

 今から10年前、健介19歳の頃のことであった。

                                      (次号に続く)

 

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